てりーのtechブログ

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モンスターが連戦できるとゲームバランスが崩れる説【フリースタイルダンジョン2019年3月12日】

こんにちは、てりーです。

先週に「戦極春一番杯」っていうMCバトルに参加して来ました。

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D.D.SさんとかJAKEさんなどがLIVEでも出演している激アツイベントでした。

MCバトルの方は2回戦敗退!

めちゃくちゃ悔しさが残りますが、とりあえず初勝利出来たので良しとします。

 

さて、ここからはフリースタイルダンジョン2019年3月12日の放送分を考察していきます。

 

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この記事の楽しみ方

2019年3月12日のフリースタイルダンジョンを視聴して考察を考えたい人。またラップの関連知識をつけて毎週の放送をより楽しみたい人

 

 

 

後半戦1人目のブラックモンスターは「ID」

ID来ましたねー!

前回フリースタイルダンジョンでACEとの名バウトを残していったMCです!

日本人離れした独特のフロウが特徴

 IDの持ち味は何と言ってもフロウ!

一声聞けば「この人フロウ上手いな」って分かるぐらいにズバ抜けてうまいです。

 

さらに声質も渋くてカッコ良いので、まさにヘッズが上がれるラップが出来るラッパーです。

 

この試合とか4人で入り乱れて戦う試合なんですけど、IDだけ音楽的なセンスが違いすぎてぶっ飛んでます!笑

youtu.be

 

 ID VS DOTAMA

どっちもカッコ良い甲乙つけがたい試合

domataは最初「24 Bars To Kill」のサンプリングで盛り上げ、初代モンスターとしての苦悩を伝えるなど、今回のモンスター側の趣旨を完璧に理解したラップを披露します。

 

そうそう!初代モンスターにはこういうこと言って欲しかったんだよ!って感じ。

 

対するIDも1バース目から高い音楽性を披露して完全に会場をロック!

dotamaに対して「もう用済みだよ」っていうスタンスがカウンターとして完全に決まりました。

 

結果はIDのクリティカル勝ち!

個人的にはdotamaもめちゃくちゃ良かったので、甲乙つけがたい勝負でした。

 

 ID VS FORK

ID FORKの一撃必殺に屈する

卓越したフロウを持ったIDと卓越したライミングを持ったFORKとの戦い。

バッチバチのスタイルウォーズを会場が期待します。

 

しかし、先行をとったIDがフロウにこだわらず、人生観で内容を詰めまくった熱いラップで会場の度肝を抜きます!

 

後攻のFORKは「3代目!何の話だ?」でそれに対してすかさずアンサー!

そこから意味を通しながら淡々とライムを踏んでいきます。

 

特にFORKの凄い所はカッコ良い自己紹介のラインをいくつも持っている点だと思います。

過去にも「性はアイスバーン、名前はFORKだ」の件でダンジョンをバンバン沸かしていました。

 

他にも「アイスバーンaka ライムセーバー。客の心震わせるバイブレーダーだよ」などFORKはとにかく自己紹介のラインがかっこいんです!

 

そして今回もカッコよい自己紹介が発動しました。

スコープ」「すごーく」「奥(おーく)」「FORK」という自然に自分の名前に繋げている韻の連打!!

 

その後も「中身がねえ」「分かりません」「当たり前」「変わり映え」「中に種」で踏み倒しました。

 

FORKの一撃必殺を喰らってしまい無慈悲にもIDはクリティカル負け!!

IDも悪くないんですけど、ダンジョンでFORKのショーが始まってしまうと終わるまでは誰も勝てないのが現状です!

 

 

次のブラックモンスターは9for

若干20歳ながら実績十分なラッパー

9forは若手ながら凄まじい戦績を残しているラッパーです。

第11回の高校生ラップ選手権での優勝で勢いに乗り、戦極U-22も制したので若手の中では敵はいない状態ですね。

 

過去にはダンジョンで賞金を持ち帰った経験もあり、20歳とは思えないぐらい華々しい実績を持っています。

 

9for VS FORK

9forはやっぱり上手い、しかしFORKの勢いがあまりにも止まらない!

実は同じ横浜の同郷の2人。

横浜だと、現在ダンジョンで司会をやっているサイプレス上野が有名です。

他にも句潤やdrogon oneなど凄腕のラッパーを輩出している地区でもあります!

 

同じ神奈川でも不良文化の強い川崎とはまた違った雰囲気のラッパーが多いのが面白いですね!

 

さて、先ほどIDを一撃必殺で下したFORKの勢いはこのバトルでも留まる事を知りません!

 

9forも即興でしっかり韻もアンサーも含んだラップをするなど、流石だなーと思わせてくれました!

 

9forの代名詞だった、ビートのケツでしっかり韻をハメていくだけではなく、頭韻が各所に散りばめられていて、ラッパーとしてのスキルの成長を随所に感じさせてくれます。

 

頭がおかしい」「FORK、サ上、9forは神奈川育ち」のラインはモンスター、ブラックモンスター、司会者とフリースタイルダンジョンで同郷の3人が活躍している素晴らしさ伝えてくれる完璧なものでした。

 

それでも、9forがそこまでのラップをしても、あの日のFORKの前ではクリティカルで屈しました。

 

まず、FORKがことごとくアンサーを返していきます!

FORKは前のdragon oneとの試合でも感じたのですが、同郷の後輩に対してはガッチガチにB-BOYっぽいアンサーをかましますね!

 

さらに全てのアンサーで、5文字ぐらいの韻を踏んでます。

ID戦でもやった一つの韻を踏み続ける韻の連打ではなく、小節ごとに母音もどんどん変えていきます。

 

それなのにアンサーも通ってるし、韻も踏んでるっていう状態でした!

まさにR-指定でいう「文字起こしして後から上がるライム」って感じでテレビで字幕で見ると完成度の高さに驚かされます。

 

会場の盛り上がり的にはID戦の韻の連打の方が強そうですが。

 

結果はFORKのクリティカル勝ち!

絶好調のFORKが見れてぶち上がった反面、9forも悪くなかっただけにどうにかなんないかなーっていう感情もありました。

 

考察

モンスターに連戦させたら取り返しのつかない事になる!

今回のFORKの連勝を見て感じたのですが、やっぱりモンスターは強いです!

 

そもそもバトル界隈で一番イケてるんじゃないか!っていう7人を選んで作ったのがモンスターなので、正々堂々と勝負して勝てるラッパーはほんの一握りです。

 

なのでモンスターは

・毎週テレビに出て飽きられる

・チャレンジャーは言いたい事がある状態でモンスターに挑める

・チャレンジャーは2nd round以降は勢いに乗った状態で勝負できる

・チャレンジャーは先行・後攻を選べる

 

こういったハンデを負って毎回の収録に臨んでいるのです。

 

今までのダンジョンはリレー vs 1人の50m走だった。

今までは、チャレンジャー側は連戦連戦で会場を味方につけていくことができるのに対して、モンスター側は連戦できませんでした。

 

ミステリオやsimon japが1st roundで会場をぶち上げたら、観客もノってきて、次の試合も有利に進められる事がしばしばありましたが、

 

裂固がNG HEADをどんなに鮮やかに倒しても、それはNG HEADが1st roundで散っただけで、他のチャレンジャーには影響はありません。次のチャレンジャーが来ればまた誰か他のモンスターが出ていきます。

 

今までのモンスターとチャレンジャーの関係は50mの徒競走vsリレーのようなもんです。

 

 

チャレンジャーは50mを一人で疾走していきます!

対してモンスターは1人10mでバトンタッチしていくリレーみたいなもんです。

 

0-10m

最初10mはどっちも同じスタートなので、単純な速さ勝負になります。

 

10-30m

このあたりからチャレンジャーはスピードが出て来て、30mあたりに最高速度に達します。しかしモンスターは10m毎にバトンタッチが入るので中々スピードアップしていきません。

たまにスタートダッシュが異常に速い走者がいたりします!(トップオブザヘッドでモンスターが会場の空気を持ってくパターン)

 

30-40m

一旦、最高速度に入ったチャレンジャーもこの辺りから疲れが見えてスピードが落ちて来ます。モンスターはそこに対してジワジワと差を埋めていきます

 

40-50m

チャレンジャーは1人で50m走っているのでヘトヘトですが、力を振り絞ってラストスパートをかけます。

モンスターはアンカーに般若という10mの名手をいつも配置しています!(年齢的に50mは走れないが10mなら誰よりも速いイメージ!笑)

 

まあ妄想混じりの例を出しましたが、要するにモンスターは勝手も負けても連戦できずまたモンスタールームに戻るというスタイルで今までバトルして来ました

 

それが、

今回のRECではモンスターの連戦が解禁されたのです!

 モンスター側が調子の良い時はたくさんあります!

 

FORKがめちゃくちゃ会場をロックしている時、呂布カルマが相手に真っ二つに割るようなアンサーをした時、裂固がゾーンに入った時。

 

そういった時に今までは連戦ができなかったので、1人のチャレンジャーがクリティカルで犠牲になるだけで済んでました。

 

しかし、今回のRECではそうはいきません!

現に裂固は10人vs10人の勝負ならもはやMVP確定レベルの4人抜きをしましたし、FORKも現状で厄介そうだったIDと9forの2人をクリティカルであっけなく破っています。

 

モンスターはもともと他のチャレンジャー達よりもラップが上手く実績もあるからモンスターのオファーが来ているのです。

 

彼らと同レベルのラッパーなんて全国に5人いるかどうかってレベルなのです。

 

そんなモンスターに同じ条件でバトルさせたら、そりゃゲームバランスが崩れますよな!って感じました。

 

そもそも今回のFORKを止められるラッパーってブラックモンスター側にいるの?って話です。

 

このRECではBASEやcimaがよく巻いている話をしてましたが、今回は完全にFORKが時間を巻きましたね。

 

でもまた今までのスタイルの戻すとあっけなく5人抜きされそうな気もするし。。

2代目になってからダンジョンのゲームバランスの調整がとても難しそうだなーとか感じる今日この頃です。

 

まあ 来週のブラックモンスターの逆襲に期待ですね!